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退職理由ランキング|厚労省データで見る「辞める本当の理由」

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退職理由ランキング|厚労省データで見る「辞める本当の理由」

「なんで会社を辞めたの?」

この質問に、本当の理由を答えられる人はどれくらいいるでしょうか。

退職理由って、人に聞かれても「キャリアアップのため」とか当たり障りのない答えをしがちですよね。でも、厚生労働省のデータを見ると、本当に多い退職理由がはっきりと数字で出ています。

この記事では、厚生労働省「雇用動向調査(令和6年)」の最新データをもとに、退職理由をランキング形式で整理しました。男女別や年代別の違い、そして「建前の理由」と「本音の理由」のギャップもデータで見ていきます。


退職理由ランキング TOP7(厚労省データ)

厚生労働省の「令和6年雇用動向調査」から、転職入職者が前職を辞めた理由(男女合計)をランキングにしました。

「定年・契約期間の満了」「その他の個人的理由」「その他の理由(出向等)」を除いた、自発的な退職理由のランキングです。

順位退職理由概要
1位労働時間・休日等の労働条件が悪かった男女ともに上位。特に女性で最多(12.8%)
2位職場の人間関係が好ましくなかった女性11.1%、男性も上位に入る
3位給料等収入が少なかった男性で最多の自発的理由(10.1%)
4位会社の将来が不安だった前年比で男性+2.2pt上昇
5位仕事の内容に興味を持てなかった20代に特に多い
6位能力・個性・資格を生かせなかったキャリアのミスマッチ
7位会社都合リストラ・倒産等

出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況

1位は「労働条件が悪かった」。残業が多い、休みが少ない、シフトがきつい——こうした不満は、年代も性別も問わず離職の最大要因です。

2位の「人間関係」も根強い。上司との相性、同僚との関係、パワハラ的な言動。人間関係の悩みは数字にもはっきり表れています。

そして3位が「給与の低さ」。「頑張っているのに給料が上がらない」「同業他社と比べて明らかに低い」。男性ではこの理由が自発的退職の中で最も多い結果になりました。


男女別の退職理由の違い

同じ「辞める」でも、男女で理由の傾向が異なります。令和6年雇用動向調査の男女別データを見てみましょう。

男性の退職理由

退職理由割合
定年・契約期間の満了14.1%
給料等収入が少なかった10.1%
会社の将来が不安だった前年比+2.2pt
職場の人間関係が好ましくなかった上位

※「その他の個人的理由」20.2%、「その他の理由」13.5%を除く

女性の退職理由

退職理由割合
労働時間・休日等の労働条件が悪かった12.8%
職場の人間関係が好ましくなかった11.1%
給料等収入が少なかった上位

※「その他の個人的理由」24.3%を除く

出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況

男性は「給与」と「会社の将来性」が上位に来る傾向があります。家計を支えるプレッシャーや、キャリアの先行きへの不安が反映されているのかもしれません。

一方で女性は「労働条件」と「人間関係」が1位・2位。ワークライフバランスへの意識の高さや、職場の雰囲気が退職の決め手になりやすいことがわかります。

前年からの変化で注目すべきは、男性の「会社の将来が不安だった」が+2.2ポイント上昇していること。経済環境の変化やAIの進化で、会社の安定性に不安を感じる人が増えているようです。


年代別の退職理由の違い

退職理由は年代によっても大きく異なります。doda・マイナビの転職動向調査のデータをもとに、年代別の傾向をまとめました。

20代:「今の環境が合わない」

順位退職理由割合
1位労働時間・環境が不満だった26.6%
2位仕事が合わなかった22.0%
3位キャリアアップしたかった22.0%

出典:doda「転職理由ランキング」(2024年版)

20代は「今の仕事が自分に合っているか」が最大の関心事です。「ワークライフバランス」や「勤務地の自由度」を重視する声も多く、働き方そのものへの意識が高い世代だと言えます。

30代:「収入と将来性」

順位退職理由割合
1位給与が低かった29.0%
2位会社の将来に不安を感じた28.0%
3位労働時間・環境が不満だった25.8%

30代は「お金」と「会社の先行き」が中心。結婚・子育てなどライフステージの変化で「この給与のまま続けていいのか」と考え始める時期です。

40代:「仕事内容と報酬のバランス」

40代で最も多いのは「仕事内容への不満」。次いで「給与が低い」「会社の将来性への不安」が続きます。

長年の経験に対して報酬が見合っていないと感じたり、会社の成長が止まっていることへの危機感が強い世代です。

出典:マイナビ「年代別の転職率と転職理由


「本音の退職理由」と「建前の退職理由」のギャップ

ここまでは公的データを見てきましたが、もうひとつ重要なデータがあります。

エン・ジャパンが2024年に実施した「本当の退職理由」調査(回答者5,168名)によると、退職時に本当の理由を会社に伝えなかった人は54%。つまり、半数以上が「建前の理由」で退職しています。

本音の退職理由 TOP3

順位本音の退職理由割合
1位人間関係が悪い46%
2位給与が低い34%
3位会社の将来性に不安上位

建前の退職理由 TOP3

順位建前の退職理由割合
1位別の職種にチャレンジしたい22%
2位キャリアアップしたい上位
3位家庭の事情上位

出典:エン・ジャパン「本当の退職理由調査(2024)

注目すべきは、本音の1位「人間関係」が46%であること。2022年の同調査では35%だったので、11ポイントも増加しています。

そして本音を伝えなかった理由の最多は「話しても理解してもらえないと思ったから」(46%)

これ、すごくリアルですよね。上司に「人間関係がつらいです」と言ったところで、「もうちょっと頑張れ」と返されるのが目に見えている。だから建前を使って円満に辞める。

会社を辞めたいけど言えない…5つの原因と具体的な解決策で書いた通り、「言えない」こと自体が退職の壁になっている人は本当に多いです。


だっとの場合

自分の場合、上のランキングのどれにもぴったりは当てはまらなかったんですよね。

Web系の会社に10年以上勤めていて、人間関係は良好。給与もまあ不満はない。労働条件が極端に悪いわけでもない。いわゆる「居心地のいい会社」でした。

でも、ある日ふと気づいたんです。「自分、ここ数年まったく成長していないな」と。

毎日同じ業務の繰り返し。新しいスキルが身につく実感がない。外の世界を見ると、同年代の人たちが新しいことにチャレンジしている。自分だけ止まっている気がした。

これってランキングで言えば「仕事の内容に興味を持てなかった」に近いのかもしれません。でも正確に言うと、仕事に興味がなくなったというより、「居心地がいいからこそ危機感を感じた」という方が近い。

不満で辞めるのとは違う。でも「このままでいいのか」という漠然とした不安で辞めた。

ランキングには入らない退職理由かもしれないけど、同じような気持ちの人は意外と多いんじゃないかと思っています。だっとはそう思っています。


退職理由に「正解」はない——でも整理はできる

データを見てきてわかるのは、退職理由は人それぞれということ。

「人間関係がつらい」「給料が安い」「将来が見えない」——どれも立派な退職理由です。逆に自分のように「居心地はいいけど成長できない」というのも、データには現れにくいけど確実に存在する理由です。

大事なのは、自分の退職理由を自分で整理すること。モヤモヤしたまま辞めると、次の職場でも同じ不満を抱える可能性があります。

退職を考えている方は、まず自分の状態を客観的に把握してみてください。職場ストレス度チェック仕事やめたい度診断で、今の状況を数値化できます。

退職の進め方で困ったら

退職理由が整理できても、「どう伝えるか」「いつ辞めるか」で悩む人は多いです。

引き止められるのが怖い方は、退職の引き止めがしつこい!上手な断り方を参考にしてください。

どうしても自分で言い出せない場合は、退職代行おすすめ3社比較という選択肢もあります。自分は退職代行を使ったことはありませんが、「辞めたいのに辞められない」状況がどれだけつらいかは、学生バイト時代の経験で身をもって知っています。

工場勤務や施工管理など、特定の職種で悩んでいる方は、それぞれの記事も書いています。


まとめ

  • 退職理由の上位は「労働条件」「人間関係」「給与」の3つ
  • 男性は「給与」と「会社の将来性」、女性は「労働条件」と「人間関係」が多い
  • 20代は「仕事のミスマッチ」、30代は「収入」、40代は「仕事内容と報酬のバランス」
  • 54%が本当の退職理由を会社に伝えていない
  • 本音の退職理由1位は「人間関係が悪い」(46%)

辞めたいと思っているのは、おかしいことでも甘えでもありません。データが示す通り、多くの人が同じ理由で退職を考えています。

まずは自分の退職理由を整理するところから始めてみてくださいね。


この記事で引用したデータの出典:

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