新卒3年以内で33.8%が辞める【2026年最新データ】学歴別・業種別ランキング
この記事のポイント
- 厚労省の最新データで大卒33.8%・高卒37.9%が新卒3年以内に離職。宿泊・飲食業は大卒でも56.6%が辞めている
- 離職理由は20代が「労働条件・仕事のミスマッチ」、30代が「給与・将来性」。個人の甘えではなく環境との不一致が本質
- 労働者の82.7%が強いストレスを感じている。「辞めたい」と思うこと自体はまったく異常なことではない
「新卒の3人に1人が3年以内に辞める」
この数字、聞いたことがある方は多いと思います。でも、実際のデータを確認したことはありますか?
この記事では、厚生労働省が公表している最新の新卒離職率データを、学歴別・業種別に整理しました。「自分だけが辞めたいと思っているのでは?」と不安な方に、まず数字を確認してもらいたいと思います。
新卒3年以内離職率:大卒33.8%、高卒37.9%
厚生労働省が2025年10月に公表した、令和4年3月卒業者の3年以内離職率です。
| 学歴 | 3年以内離職率 | 目安 |
|---|---|---|
| 中卒 | 54.1% | 約2人に1人 |
| 高卒 | 37.9% | 約3人に1人以上 |
| 短大等卒 | 44.5% | 約2人に1人弱 |
| 大卒 | 33.8% | 約3人に1人 |
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年3月卒業者)
大卒で約3人に1人、高卒では約4割弱が3年以内に離職しています。
「3年以内に辞めるのはおかしい」という声もありますが、データを見れば3人に1人が同じ選択をしているのが現実です。
業種別:離職率が高い業種ランキング
業種によって離職率は大きく異なります。以下は大卒の新卒3年以内離職率を業種別に見たデータです。
大卒の業種別離職率(上位)
| 順位 | 業種 | 3年以内離職率 |
|---|---|---|
| 1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 56.6% |
| 2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 53.5% |
| 3位 | 教育・学習支援業 | 47.0% |
| 4位 | 医療・福祉 | 40.7% |
| 5位 | 小売業 | 39.2% |
高卒の業種別離職率(上位)
| 順位 | 業種 | 3年以内離職率 |
|---|---|---|
| 1位 | 宿泊業・飲食サービス業 | 65.1% |
| 2位 | 生活関連サービス業・娯楽業 | 59.0% |
| 3位 | 小売業 | 50.1% |
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」
宿泊業・飲食サービス業は大卒でも半数以上、高卒では約3人に2人が3年以内に辞めています。
これらの業種は労働時間が不規則で、給与水準も相対的に低い傾向があります。離職率が高いのは個人の問題ではなく、業界の構造的な課題です。
「みんな何を理由に辞めているのか」を厚労省データで整理した退職理由ランキングもあわせて読むと、自分の状況を客観視できます。宿泊・飲食・小売のように離職率が高い業種では、入社初日から退職代行を使う新卒も急増しています。2026年4月の最新事例は入社初日に退職代行を使う若者たちにまとめました。
建設業・製造業の離職率
だっとブログの読者に多い建設業・製造業のデータも確認しておきましょう。
| 業種 | 大卒3年以内離職率 | 高卒3年以内離職率 |
|---|---|---|
| 建設業 | 約30% | 約40〜50% |
| 製造業 | 約20% | 約27% |
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」をもとに概算
建設業は全産業平均に近い水準ですが、高卒では約半数が辞めています。製造業は他業種と比べると低めですが、それでも大卒の5人に1人は3年以内に辞めています。
建設業:辞めても次がある
建設業で転職を考えている方に知っておいてほしい数字があります。
厚生労働省の一般職業紹介状況(2025年)によると、建築・土木技術者の有効求人倍率は4.93倍。つまり、求職者1人に対して約5件の求人がある状態です。
建設業の就業者のうち55歳以上が約37%を占める一方、29歳以下はわずか約12%。若手は圧倒的に不足しているため、転職市場では引く手あまたです。
施工管理の仕事がつらいと感じている方は、施工管理を辞めたい…つらいなら知ってほしい3つの選択肢も読んでみてください。
製造業:若手の減少が深刻
製造業では、34歳以下の若年就業者が20年間で384万人から263万人へ、121万人も減少しています。一方で65歳以上は58万人から91万人に増加。
若手が減って高齢化が進む現場で、無理をして働き続ける必要があるのか。冷静に考えてみる価値はあります。
工場勤務がつらいと感じている方は、工場勤務を辞めたい…つらいなら知ってほしい3つの選択肢をどうぞ。
離職理由:年代別の傾向
なぜ辞めるのか。厚生労働省の雇用動向調査(令和6年)から、年代別の主な離職理由を見てみます。
| 年代 | 主な離職理由 |
|---|---|
| 20代前半 | 労働条件が悪い、仕事内容に興味を持てない |
| 20代後半 | 給料等収入が少ない、労働条件が悪い |
| 30代 | 給料等収入が少ない、会社の将来への不安 |
出典:厚生労働省「雇用動向調査(令和6年)」
20代は「労働条件」と「仕事内容のミスマッチ」、30代は「給与」と「将来性」が中心です。
いずれも個人の甘えではなく、環境と自分の価値観が合わなかったことが本質。合わない場所で消耗し続けるより、環境を変える方が合理的です。
「入社したばかりだけど無理かもしれない」と感じている方は、入社したけど辞めたい…1日目・1週間で「無理」と感じたときの判断基準も参考になります。
ちなみに「給料が少ない」という理由は、初任給が上がっている今でも解消されていません。初任給が上がった結果、2年目以降との賃金逆転が起きるという新たな問題も生まれています。詳しくは新卒の初任給は10年でいくら上がった?で解説しています。
ストレスの実態:8割以上が「強いストレス」
厚生労働省の労働安全衛生調査(令和6年)によると:
| データ | 数値 |
|---|---|
| 強いストレスを感じている労働者 | 82.7% |
| ストレス要因1位 | 仕事の失敗、責任の発生等(39.7%) |
| ストレス要因2位 | 仕事の量(39.4%) |
| ストレス要因3位 | 対人関係(パワハラ含む)(29.6%) |
出典:厚生労働省「労働安全衛生調査(令和6年)」
8割以上の人が仕事で強いストレスを感じている。「辞めたい」と思うこと自体が、まったく異常なことではないとわかります。
まとめ:「辞めたい」は普通のこと
- 新卒の3人に1人が3年以内に辞めている
- 業種によっては半数以上が離職
- 離職理由は「甘え」ではなく環境とのミスマッチ
- 8割以上が仕事で強いストレスを抱えている
「辞めたい」と思っているのは、あなただけじゃありません。データがそれを証明しています。
退職の進め方に迷っている方は、退職代行おすすめ3社比較や退職代行かんたん診断も参考にしてくださいね。新卒の方は新卒でも退職代行は使える?判断基準とおすすめと新卒の退職代行データ|4〜6月がピークもあわせてどうぞ。
この記事で引用したデータの出典:
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年3月卒業者)
- 厚生労働省「雇用動向調査(令和6年)」
- 厚生労働省「労働安全衛生調査(令和6年)」
- 日本建設業連合会「建設業の現状」
- 経済産業省「ものづくり白書」
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