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新卒の退職代行データ|4〜6月がピーク・2024年度1,814名の全体像【2026年4月最新】

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新卒の退職代行データ|4〜6月がピーク・2024年度1,814名の全体像【2026年4月最新】

「4月に入社したばかりの新卒が、もう退職代行を使っている」

毎年4月になると必ず話題になるニュースです。2026年もすでに各社から「初日から依頼殺到」との報告が上がっています。

でも実際、新卒の退職代行はどのくらい使われているのか。いつがピークで、何が理由なのか。

この記事では、業界最大手・退職代行モームリ(株式会社アルバトロス運営)が公表している公式データと、厚生労働省の離職統計をもとに、新卒の退職代行利用実態を整理しました。


新卒の退職代行利用は「4〜6月」に集中する

まず結論から。新卒の退職代行利用は、入社直後の4〜6月に大きく集中しています。

退職代行モームリが公表した2024年度新卒1,814名の月別データがこちらです。

利用者数(2024年度新卒)
4月254人
5月298人(ピーク)
6月251人

出典:株式会社アルバトロス「退職代行モームリ2024年度新卒1,814名分の最新退職データ」(PR TIMES)

4〜6月の3ヶ月間で約803人。新卒利用者の半数近くが、入社してわずか3ヶ月以内に退職代行を依頼している計算になります。

「3ヶ月もたずに辞めるなんて」と思う方もいるかもしれません。でもデータを見ると、これは少数の例外ではなく構造的な現象だとわかります。


2025年4月1日:初日だけで新卒5人、7日間で90人超

もう少し生々しいデータも見ておきましょう。2025年4月1日(入社式当日)の速報です。

日付新卒の退職代行依頼数
4月1日(入社式)5人
4月2日8人
4月3日18人
4月4日13人
4月7日(月曜)42人
7日間累計90人超

出典:日本経済新聞「退職代行モームリ・4月1日利用の25年卒は5人 全体の依頼数倍増」・おたくま経済新聞「新年度初日に134人が退職代行利用、うち5人は新卒

4月1日のモームリ全体の依頼数は134件で前年比倍増。そのうち新卒は午後6時時点で5人でした。週末を挟んで最初の月曜日(4月7日)には新卒だけで42人と急増しています。

そして2026年も同じパターンが繰り返されています。テレビ朝日系ANNや khb東日本放送は、2026年4月の入社初日から退職代行への依頼が殺到していると報じました(Yahoo!ニュース)。

「初日から辞める」は、もはや珍しい話ではなくなっています。


なぜ新卒は入社直後に辞めるのか

退職代行モームリが公表している新卒の退職理由で、最も多いのは「入社前の契約内容と勤務実態の乖離」です。2025年度新卒のデータでは、この理由が4割を超えると報告されています。

具体的に報告されているケースの例:

  • 社長が入社式の最中に新卒社員ともめ、廊下に出して「なめてんのか」と説教された
  • 入職前研修で講師から脅しのような言葉を浴びせられ、自信を失った
  • 10時間を超える研修で休憩時間なし、食事以外の水分補給禁止、家族や友人との連絡も禁じられた
  • 思っていた接客業務と違い、やりがいを感じる場面がなかった

出典:株式会社アルバトロス「2025年度新卒1,072名分の最新退職データ」(PR TIMES)・ORICON NEWS「モームリ、新卒20人から退職代行の依頼 水分補給禁止…ありえない理由に唖然

説明会や求人情報で聞いていた内容と、実際に現場で起きていることが違う。この「話が違う」というギャップが、入社直後に「ここでは続けられない」と判断する最大の引き金になっています。


新卒の退職代行利用者は「20代」に集中している

年代別のデータも見ておきましょう。退職代行モームリの利用者属性調査では、20代の利用者が60.9%で最多となっています。

調査対象20代の利用率
退職代行モームリ利用者構成モームリ利用者全体60.9%
マイナビ転職動向調査(2024年)直近1年の転職者18.6%
東京商工リサーチ(2024年)大企業の退職代行経験利用年代の約6割が20代

出典:日本経済新聞「退職代行、20代の5人に1人が利用 マイナビ調査」・東京商工リサーチ「『退職代行』による退職、大企業の15.7%が経験

どの調査でも20代が突出している点は共通しています。マイナビの調査では、直近1年に転職した20代の約5人に1人が退職代行を利用したことになります。

もはや「一部の特別な人が使うサービス」ではなく、20代にとっては選択肢の1つとして定着している段階です。


新卒退職代行の職種別:サービス業・営業が多い

2024年度新卒1,814名のデータを職種別に見ると、以下のような傾向が出ています。

順位職種割合
1位サービス業17.5%
2位営業12.2%
3位医療関連
4位小売業
5位製造業

出典:ITmedia ビジネスオンライン「新卒の退職代行、4〜6月がピーク どんな職種が多いのか?

サービス業と営業で約3割を占めています。これは偶然ではなく、新卒3年以内離職率でも同じ傾向が見られます。大卒の業種別3年以内離職率では、宿泊業・飲食サービス業が56.6%でトップ、生活関連サービス業・娯楽業が53.5%で続いています。

離職率が高い業界ほど退職代行の利用も多い——これはデータが一貫して示している事実です。


厚労省データ:大卒の3人に1人が3年以内に辞めている

「新卒で退職代行を使うのは異常じゃないか」と思う方に、もう1つ確認してほしい数字があります。

厚生労働省が公表している新規大卒就職者の3年以内離職率は33.8%(令和4年3月卒)。大卒の約3人に1人が3年以内に辞めている計算です。

学歴3年以内離職率
中卒54.1%
高卒37.9%
短大等卒44.5%
大卒33.8%

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年3月卒業者)

さらに大卒の1年目だけで12.1%が離職しています。退職代行を使うかどうかは手段の問題で、「入社してすぐ辞める人」は昔から一定数いた、ということです。

違うのは「辞め方」です。以前はフェードアウトしたり、言い出せずに体を壊したりしていた人が、退職代行という選択肢を取れるようになっただけ。だっとは学生バイト時代に「辞めたいのに辞められない」辛さを経験しているので、この選択肢の存在がどれだけ救いになるかは肌感覚でわかります。


新卒が退職代行を使うのは「甘え」ではない理由

データを整理してわかることは、新卒の退職代行利用は以下の3つが重なった結果だということです。

  1. 「話が違う」環境に入社直後に気づく(退職理由の4割超)
  2. 業界構造的に離職率が高いサービス業・営業職に新卒が多く就職する
  3. 退職代行という選択肢が広まり、20代にとって身近になった

辞めた本人が甘いのではなく、説明と実態が違う職場と、個人が声を上げにくい職場文化が先にある。だっとはそう思っています。

「辞めたい」と思うこと自体を責める必要はありません。厚労省のデータは8割以上の労働者が強いストレスを感じていると示しています(労働安全衛生調査 令和6年)。辞めたいと思うことは、まったく異常ではないんです。

自分が今どれくらい追い詰められているか気になる方は、仕事やめたい度診断職場ストレス度チェックで簡単に確認できます。

新卒で退職を決めた後にやること

退職代行を使う・使わないに関係なく、新卒で早期退職する場合に必ず押さえておきたいポイントがあります。


まとめ:新卒の退職代行データが示すもの

  • 2024年度新卒の利用者は1,814名、ピークは5月(298人)
  • 2025年4月1日の初日依頼は新卒5人、7日間で90人超に急増
  • 退職理由の4割超は「入社前の契約内容と勤務実態の乖離」
  • 利用者は20代が約6割、職種はサービス業・営業が中心
  • 大卒の3年以内離職率は33.8%——新卒で辞める人は昔から一定数いる

データが示しているのは、「新卒で辞める」こと自体は珍しくないという事実です。問題は「どう辞めるか」「次に何を選ぶか」の2つだけ。追い詰められている方は、まず1人で抱え込まないでくださいね。

退職代行の選び方については、退職代行おすすめ3選退職代行かんたん診断も合わせて読んでみてください。新卒の方は新卒でも退職代行は使える?が判断の参考になります。


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