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休職代行とは?退職代行の次に急増する『精神的不調で休めない人』の駆け込み寺|料金・仕組み・使う前に知るべきリスク

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休職代行とは?退職代行の次に急増する『精神的不調で休めない人』の駆け込み寺|料金・仕組み・使う前に知るべきリスク
この記事のポイント
  • 休職代行とは、心身の不調で休職の意思を会社に伝えられない人の代わりに、連絡・手続き・傷病手当金の申請サポートを担うサービス
  • 利用者は20代中心・続いて40-50代の正社員。相談の9割以上が精神的不調
  • 料金は労働組合系1.5万円前後、弁護士系5.5万円前後。傷病手当金サポートは追加5,000円前後
  • 便利な一方で復職時の心証リスクあり。辞める方が健全なら男の退職代行わたしNEXTも並行検討を

「退職代行の次は休職代行」──集英社オンラインが2026年4月18日に報じたこのトレンドが、SNSでじわじわ広がっています。Yahoo!ニュースのトップページにも掲載され、退職代行が定着した日本で、「辞めるほどではないけれど、会社に休職を言い出せない」人のための新しい駆け込み寺として注目が集まっています。

だっとが10年以上会社員をやってきた立場から見ても、「休職を自分で申し出る」ことの心理的ハードルは確かに高いと感じます。体調が崩れきる前に、第三者が間に入ってくれるサービスには一定の価値があります。

一方で、「復職前提のサービスを使うこと自体が、復職後の関係性に影響する」という構造的なリスクも見えてきています。この記事では、業者・専門家の発言と報道をもとに、休職代行の仕組み・料金・使う前に知っておくべきリスク・代替選択肢を整理します。

休職代行とは?

休職代行とは、心身の不調で会社に休職の意思を直接伝えられない労働者に代わって、休職の連絡・就業規則に基づく手続き・傷病手当金の申請サポートを行うサービスです。

退職代行の「辞める連絡を代わりに行う」という発想をそのまま休職に持ち込んだもの、と考えると分かりやすいです。業者が依頼者の代理として会社の人事や上司に連絡を入れ、依頼者本人が直接やり取りしなくても休職手続きを進められる仕組みになっています。

主な業務範囲

業者や契約プランによって差はありますが、基本は以下の4つをカバーします。

  • 会社への休職意思の伝達(メール・電話)
  • 就業規則に基づく手続きの調整(診断書の送付方法、人事との連絡窓口の一本化)
  • 休職承諾の取り付け(承諾書・合意文書の受領まで)
  • 傷病手当金の申請サポート(健康保険組合への書類提出手順の案内)

依頼者本人がやることは、「診断書を医師にもらう」「業者に状況を伝える」の2点が中心です。会社側との直接コミュニケーションがゼロに近い状態で休職に入れる、というのがこのサービスの最大の訴求点です。

利用者の実態:20代中心・40-50代も続く

集英社オンラインの取材(2026-04-18)によれば、休職代行の利用者像は以下のとおりです。

(利用者は)20代が中心で、その次に多いのは40代〜50代です。雇用形態はほぼが正社員

業者のコメントとして「日に1〜2件のお問い合わせをコンスタントにいただいている」「これまで依頼を受けた中で休職に至らなかったケースはない」と報告されています。つまり、サービスを知って実際に問い合わせる層は、すでに就業規則で休職が制度化されている正社員層に集中している構造です。

相談の9割以上が精神的不調

同記事では、相談内容の内訳についてもコメントが取られています。

精神的負担による休職希望が全体の9割以上を占めている

ここは見逃せないポイントです。身体的な疾患(手術・入院・長期療養)は従来から診断書ベースで休職手続きが比較的スムーズに進みますが、「メンタルで会社に行けない」状態は、本人が会社に申し出ること自体が最大の壁になります。ここを第三者が肩代わりする構造が、サービス急増の背景にあります。

推定平均年齢と業種傾向

coki(公器)が2026年4月にまとめた解説記事では、利用者の推定平均年齢は「30代前半から中盤程度」とされています。20代と40-50代の両方から利用があることで、平均年齢はちょうど中間に位置する形です。

業種としては、人事・労務の対応負荷が大きい中規模〜大規模企業からの相談が目立つとされ、「就業規則に休職規定があるが、実際に使った人がほとんどいない」会社ほど、代行サービスが選ばれやすい傾向があります。

料金体系:労働組合系1.5万円・弁護士系5.5万円前後

集英社オンラインとcokiの両記事から、料金相場を整理します。

サービスタイプ基本料金追加オプション
労働組合系1万5,000円前後傷病手当金サポート 別途5,000円前後
弁護士系5万5,000円前後即日対応・書類作成・復職相談を標準で含むプランが多い
民間業者非公開ケース多い法的交渉は不可(退職代行と同じ構造)

労働組合系と弁護士系で3〜4倍の価格差があります。違いは「会社と交渉できるか」の一点で、退職代行と同じ構造です。

労働組合系で足りるケース

  • 就業規則に休職規定がある
  • 会社が休職制度の運用に慣れている
  • 依頼者側に傷病手当金申請のサポートだけが必要

弁護士系が必要なケース

  • 会社が休職を拒否する可能性がある
  • 就業規則が曖昧で、休職期間・給与・復職条件の個別交渉が必要
  • 退職を視野に入れた相談(休職→退職に移行するケース)
  • パワハラ・不当な扱いの記録があり、労災申請を視野に入れる

精神的不調が業務起因と推定されるケースでは、弁護士系を選んでおくほうが後々の選択肢が広がります

退職代行との違い:出口の前提が逆

休職代行と退職代行は、似ているようで出口の前提が正反対です。

項目休職代行退職代行
最終ゴール会社に戻る(復職)会社を辞める(退職)
会社との関係継続する前提終わる前提
雇用契約維持される終了する
健康保険会社の保険を継続国保 or 任意継続 or 家族の扶養に切替
傷病手当金受給可能(条件満たせば最大1年6ヶ月)退職後も継続受給できるケースあり(条件あり)
利用後のリスク復職時の心証・評価なし(関係が終わっている)

「会社との関係が続くかどうか」が、両者の最大の違いです。退職代行は「今後関わらない相手」に連絡を取ってもらうので、その後の人間関係を考える必要がありません。休職代行は「戻る前提の会社」に代行業者から連絡が入る、という構造的な難しさを抱えています。

退職代行の利用実態や企業側の対応については、退職代行の利用実態データ退職代行の連絡、企業の3割が『無視』する時代へ|モームリ事件後のTSR2026最新調査で整理しています。

使う前に知るべき3つのリスク

便利さの裏側にある構造的なリスクを、だっと視点で3つに整理します。

1. 復職時の心証リスク

coki記事が明確に指摘しているのは、「代行を利用した事実が会社側の心証を悪化させるリスクが高い」という点です。

復職後の職場環境が厳しくなるケースが懸念される

業者コメントでも「退職代行に比べて休職代行の認知度は低いため、会社側が対応に戸惑っているのを感じるときがある」との報告があります。人事・上司からすると「なぜ直接言えなかったのか」という疑問が残るのが現状で、復職時の配属・評価にじわじわ効いてくる可能性があります。

2. 人事担当者の業務負担

coki記事は企業側の懸念として以下を挙げています。

突然の代行業者からの連絡が業務負担を増大させる 人事担当者が対応に戸惑い、通常業務に支障を来す恐れ

これは会社側の視点ですが、「復職を前提にする以上、会社の人事に迷惑をかけないで使う」ことが本当に可能かは冷静に考える価値があります。退職代行なら「迷惑をかけて辞める」ことを割り切れますが、休職代行は戻る前提なので、同じ割り切りができません。

3. 休職歴が記録として残る

coki記事は次のリスクも指摘しています。

休職歴が源泉徴収票などで把握されやすく、説明を求められる場面が増える可能性

休職自体は違法でも何でもありませんが、復職後の異動・昇格の判断材料や、将来の転職活動で「休職期間の説明」を求められる場面は実際にあります。休職の事実そのものより、「代行を使った休職」という形に違和感を持つ人事がいることは押さえておきたいところです。

「本当に必要な人」と「別の選択肢が合う人」

集英社オンラインとcoki記事の情報を合わせて読むと、休職代行が本当にハマる人と、別の手段のほうがいい人の線引きが見えてきます。

休職代行が合うケース

  • 心療内科・精神科の診断書があり、医師からも休職を勧められている
  • 会社と直接連絡を取ること自体が体調を悪化させる
  • 就業規則で休職制度が明文化されており、復職ルートもクリア
  • 復職後に配属や働き方を変える見込みがある(人事とすでに調整済み)
  • 回復の見込みがあり、今の会社に戻る意思が明確

別の選択肢が合うケース

  • 復職後の配属先が明確でなく、戻ってもストレス源が残る
  • 会社の体質(パワハラ・長時間労働・ハラスメント放置)が病因である
  • 診断書はあるが、本心では辞めたい気持ちが強い
  • 休職しても1年6ヶ月で復職可能にならない程度の重症感がある

「戻る前提で休むか、いっそ辞めるか」の判断は、医師・家族・信頼できる第三者と並行で相談するのがベストです。だっとの個人的な感覚として、病因が職場環境そのものであるケースでは、復職しても再度同じ状態に戻る確率が高いと感じています。

代替選択肢:退職代行で環境をリセットする

休職代行を検討している人の中には、「本当は辞めたいが、いきなり退職は怖い」というグレーゾーンで揺れている方も少なくありません。

そういう場合、休職代行ではなく退職代行を選択肢に入れるほうが、長期的には健全なケースがあります。休職で1年6ヶ月を使って復職→再度不調→退職という流れになると、その間の心身の負担は相当なものです。最初から環境をリセットする選択肢を持っておくだけでも、判断の幅が広がります。

退職代行選びで押さえたい条件は3つです。

  1. 労働組合または弁護士が運営しているか:会社との交渉まで任せられる
  2. 相談無料・即日対応か:「もう無理」のタイミングで動ける
  3. 全額返金保証があるか:「退職できなかったら」の不安を解消できる

男性の場合、男性特有の悩み(家族・収入・上司との関係)に寄り添ってくれる「男の退職代行」が相談しやすいです。労働組合型で全額返金保証付き、LINEで完結するのでメンタルが消耗した状態でも動きやすいです。

男の退職代行に無料相談する(男性向け)

女性の場合は「わたしNEXT」が女性特化の労働組合型で、女性特有の職場ストレスに寄り添った対応が受けられます。

わたしNEXTに無料相談する(女性向け)

他のサービスも含めて比較したい方は、退職代行おすすめ3選を徹底比較退職代行はどれがいい?30秒診断で、自分に合ったサービスを探してみてくださいね。「退職代行は甘えじゃないか」と迷っている方には、退職代行は甘えって本当?元社畜うさぎが全力で反論しますもあわせてどうぞ。

まとめ:名前のついたサービスが増えることは悪くない、ただし選び方は慎重に

  • 休職代行は、心身の不調で休職を会社に言い出せない人のための新しい代行サービス
  • 利用者は20代中心・続いて40-50代の正社員、相談の9割以上が精神的不調
  • 料金は労働組合系1.5万円前後、弁護士系5.5万円前後。傷病手当金サポートは追加5,000円前後
  • 退職代行と違い、会社との関係は続く前提。復職時の心証・人事負担・休職歴の記録がリスク
  • 病因が職場環境そのものなら、休職代行より退職代行を検討する方が長期的に健全なケースもある
  • 医師・家族・信頼できる第三者と並行で判断軸を持っておくこと

だっとの視点で言うと、「辞めにくい」「休みにくい」に名前のついたサービスが増えること自体は、社会にとって悪くない方向だと思っています。ただし便利なツールほど、使う前に「使ったあと何が残るか」を想像する必要があります。休職代行は復職が前提のサービスなので、会社との関係の続き方まで考えた上で、慎重に選ぶ価値があります。

あなたが今、会社に休職を言い出せない状況にいるなら、それは十分に追い込まれている証拠です。ひとりで判断しないで、医師・家族・信頼できる第三者に相談することから始めてみてくださいね。

この記事で引用したデータの出典:

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