入社初日に退職代行を使う若者たち|2026年4月の最新事例と「辞めた本当の理由」
「入社式の昼休みに退職代行を使った新入社員がいる」
2026年4月、SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で紹介された依頼は、研修も受けないうちに「不安になった」と退職を申し出た新卒のケースでした。名古屋テレビも同じ週に、入社数日で退職代行に駆け込む若者の特集を放送しています。
「3ヶ月もたずに辞めるなんて」と思う方もいるかもしれません。だっと自身、10年以上同じ会社に勤めた人間として、最初は正直「早すぎないか?」と感じました。
でも、業者の現場で語られているエピソードを並べてみると、彼らが辞めた理由は「根性がない」では説明できない構造が見えてきます。
この記事では、2026年4月に報じられた入社初日〜1週間以内の退職代行事例をまとめ、なぜ今このタイミングで依頼が急増しているのかを整理します。
あわせて読みたい:月別の利用者数・ピーク時期を数字で見たい方は、新卒退職代行の公式データをまとめた新卒の退職代行データ|4〜6月がピーク・2024年度1,814名の全体像が参考になります。本記事はそのデータ記事の姉妹版として、「実際に現場で何が起きているか」の事例ルポに絞っています。
2026年4月の最新事例:入社初日・研修中・1週間以内
報じられた事例を、時系列で並べてみます。
事例1:入社式の昼休みに依頼
SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」第1867回(2026/04/07放送)で紹介された事例。ある退職代行業者のもとに、入社式の昼休み時間に「研修もなく放置されて不安になった」との依頼が入ったといいます。
午前中に入社式を終え、昼食休憩の間に退職代行に電話。午後の業務が始まる前に「もう来ません」という意思表明が済んでいた形です。
事例2:入社数日で「事前に聞いていた話と違う」
名古屋テレビ メ〜テレ「退職代行に依頼急増 “辞める”理由は?」(2026/04/06放送)では、入社数日の新入社員が退職代行を利用した背景を業者が解説。最も多い理由として挙げられていたのは、「労働時間」「仕事内容」「配属先」が入社前の説明と食い違っていたケースです。
「残業ほぼなし」と聞いていたのに初日から終電近くまで拘束された、「本社勤務」と聞いていたのに地方配属を告げられた——こうしたミスマッチが典型例として紹介されています。
事例3:「ママにチクった」事件
FORZA STYLEが報じた「『ママにチクった甲斐があった!』部下の衝撃発言。結局退職した」(2026/04)は、新卒本人ではなく親が会社に直接電話して子の労働環境を抗議、結果として退職につながった事例です。
SNSでは「過干渉すぎる」「いや、それで子どもが守れるなら正解」と賛否が分かれました。だっとは、どちらの意見も一理あると思っています。大事なのは、本人が自分の声で辞めたのかどうかという点です。
業者が語る現場のリアル
退職代行モームリなど主要業者が公式に発信している数字と、2026年4月の現場感を合わせると、次のような傾向が見えてきます。
依頼は「4月第1週」に集中
モームリの公式発表によれば、新卒の退職代行依頼は4月1日〜7日の第1週に大きく集中しています。入社式直後のタイミングで相談数が跳ね上がり、そのまま5月にかけてピークを迎える流れです。
依頼者のプロフィール
報道で紹介されている新卒依頼者の特徴は、共通点があります。
- 入社前にOB訪問・職場見学をしていない
- 内定後から入社までに半年以上のブランクがある
- 配属先が入社直前まで知らされなかった
- SNSで同期や先輩の話を見て不安が増幅していた
「勢いで辞めた」というより、入社前から積み上がっていた不安が、出社初日の違和感で弾けたケースが多いと業者は指摘しています。
なぜ「初日で辞める」が起きるのか
だっと自身、10年以上同じ会社にいた人間として、最初にこの現象を知ったときは驚きました。でも、学生バイトで「辞めたいのに辞められなかった」経験を思い出すと、今の若い人たちが置かれている状況が少しだけ理解できます。
構造的な背景1:情報の非対称性が埋められていない
転職口コミサイト、SNS、Glassdoor相当のサービスが普及した結果、入社前に調べられる情報量は10年前の何倍にもなっています。それでも「入社してみないとわからない」領域は残っていて、そのギャップは逆に露見しやすくなっています。
構造的な背景2:辞める手段のハードルが下がった
退職代行というサービスが広まる前は、辞めるためには上司に直接伝えるしかありませんでした。だっとの学生バイト時代には、「辞めます」の一言が言えなくてフェードアウトで消えていく同僚もいました。
今は「LINEで依頼→料金決済→翌日には会社に行かなくていい」が現実の選択肢になっています。手段が存在することで、「もう少しだけ様子を見よう」の境界線が引き直されているわけです。
構造的な背景3:「数年は我慢」の前提が崩れた
かつては「最低3年は勤めないと転職で不利」と言われていました。しかし直近の調査では、第二新卒・早期離職者を積極的に採用する企業が増えています。短期離職が決定的なキャリアダメージにならない認識が広がれば、辞める閾値は自然と下がります。
だっとは「辞めるのは逃げじゃない」と考えている立場ですが、それでも「入社初日でやめる」判断だけは慎重にあってほしいと思います。理由は次のセクションで書きます。
退職代行を使う前に、今日やってほしい3つのこと
研修初日で「無理かも」と感じたとき、その場で退職代行に電話する前に、試してほしいことが3つあります。
1. 「合わない理由」を3つ、紙に書き出す
頭の中でぐるぐる回っている違和感は、言葉にした瞬間に小さくなる場合と、逆に確信に変わる場合の2パターンに分かれます。どちらの結果でも、次のアクションを決めやすくなります。
2. 家族・友人・学生時代の先輩に話す
1人で決めると、判断が極端になりがちです。だっとの経験上、24時間以内に他人の声を1つでも挟むだけで、冷静さが戻ることが多いです。
3. 1日だけ、持ち帰って考える
入社初日・2日目の衝撃は、3日目には少し和らぐことがあります。もし1週間経っても「やっぱり無理」と感じたら、そこからが退職代行を検討するタイミングです。
この3つを試しても「やっぱり行けない」と判断した場合は、無理をする必要はありません。心や身体を壊す前に辞める選択肢として、退職代行は有効な道具です。
本当に使うなら:新卒におすすめの退職代行
新卒が退職代行を選ぶときに、だっとが特に見てほしい条件は3つあります。
- 後払いに対応しているか:初任給が出る前でも依頼できる
- 労働組合 or 弁護士が運営しているか:交渉まで任せられる
- 相談無料・24時間対応か:「今辞めたい」のタイミングで動ける
この3条件を満たすサービスの中で、新卒から特に相談が多いのが「即ヤメ」です。業界でもめずらしい後払い対応で、初任給がまだ振り込まれていない新卒でも利用しやすい設計になっています。
男性専門のサービスを探している方には、「男の退職代行」も選択肢の1つです。男性に多い悩み(収入・家族からの期待・上司との関係)に寄り添った運営方針で、相談時点での無料対応も明記されています。
他のサービスも含めた詳しい比較や、診断で自分に合うものを選びたい方は、以下の記事がまとまっています。
- 新卒でも退職代行は使える?判断基準とおすすめサービスを解説
- 入社したけど辞めたい…1日目・1週間で「無理」と感じたときの判断基準と選択肢
- 退職代行はどれがいい?30秒診断であなたにぴったりのサービスが見つかる
だっとからひとこと
入社初日で辞めるのは、かつては「考えられない」ことでした。でも、だっとが学生のころバイト先で怒鳴られ続け、辞めると言い出せなかった経験を思い出すと、辞められる手段がある今の時代は少しだけ優しいと思います。
大事なのは、辞めた後に「自分はなぜ辞めたのか」を言語化できる状態で次に進むこと。勢いだけで辞めると、次の職場でも同じ違和感を繰り返しやすいです。
辞めてもいい。でも、辞める理由くらいは自分の言葉で持っておいてください。そのための最初の一歩として、この記事が役に立てば嬉しいです。
参考資料
- SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」第1867回(2026/04/07): https://www.at-s.com/sbsradio/program/wasabi/detail/1095377.html
- 名古屋テレビ メ〜テレ「退職代行に依頼急増 “辞める”理由は?」(2026/04/06): https://www.nagoyatv.com/news/syakai.html?id=000496947
- FORZA STYLE「『ママにチクった甲斐があった!』部下の衝撃発言」: https://forzastyle.com/articles/-/78103
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