入社したけど辞めたい…1日目・1週間で「無理」と感じたときの判断基準と選択肢
入社3日で退職代行への依頼が11件、全体の3割が新入社員——2026年4月、そんなニュースが話題になりました。
「入社したばかりなのに、もう辞めたい」と感じているのは、あなただけではありません。
この記事では、入社直後に辞めたくなる理由と、「本当に辞めるべきか」の判断基準、そして3つの選択肢を整理しました。
入社直後に辞めたくなるのは珍しくないのか?
珍しくありません。むしろ、データで見るとかなり多くの人が同じ状況にいます。
入社3日で退職代行11件
退職代行「ガーディアン」の発表によると、2026年4月1日〜3日の3日間で新入社員からの退職代行依頼は11件。同期間の全依頼数の約3割を新入社員が占めています。
退職理由で最も多いのは「入社前に聞いていた条件と実態の違い」。休日日数の相違や、仕事内容のミスマッチが目立ちます。
出典:テレ朝NEWS / khb東日本放送(2026年4月5日)
新卒3年以内の離職率は約3割
厚生労働省の調査によると、大卒の新卒3年以内の離職率は約32%。約3人に1人が3年以内に辞めています。
この数字は30年以上ほとんど変わっていません。「最近の若者が弱いから」ではなく、新卒のミスマッチは構造的な問題です。
詳しいデータは新卒3年以内の離職率データ一覧にまとめています。
なぜ入社直後に「辞めたい」と感じるのか?
辞めたいと感じる原因は、大きく3つに分けられます。
1. リアリティショック(期待と現実のギャップ)
採用面接や説明会で聞いていた内容と、実際の仕事・環境が違う。これが最も多い原因です。
- 聞いていた休日数と実際が違う
- 「裁量のある仕事」と言われたのに単純作業ばかり
- 研修がなく、初日から放置される
- 配属先が希望と全く違った(いわゆる「配属ガチャ」)
入社前に知ることができなかったギャップは、あなたのせいではありません。
2. 職場の人間関係・雰囲気
- 上司や先輩の態度が威圧的
- 質問しても「自分で考えろ」と突き放される
- 飲み会やランチの強制参加
- 社内の空気が合わない
人間関係の問題は、時間が解決することもありますが、パワハラやハラスメントに該当する場合は早期に離れるべきです。
3. 体調の変化
- 日曜の夜になると憂鬱になる
- 通勤中に涙が出る
- 食欲がない、眠れない
- 会社に着くと動悸がする
これらの症状が出ている場合は、心身からの明確なSOSです。「もう少し頑張れば慣れる」と我慢するのは危険です。
「辞めるべきか」の判断基準は?
「辞めたい」と感じたとき、すぐに辞めるのが正解とは限りません。でも、我慢し続けるのが正解とも限りません。
だっとが考える判断基準はシンプルです。
辞めた方がいいケース
- パワハラ・ハラスメントがある(暴言、人格否定、無視、過度な叱責)
- 労働条件が採用時の説明と明らかに違う(休日数、勤務時間、業務内容)
- 体調に変化が出ている(不眠、食欲不振、動悸、涙)
- 相談できる人が社内に一人もいない
だっとは学生時代のバイトで、毎日怒鳴られる環境にいました。「パワハラ」という言葉すらなかった時代で、自分が悪いんだと思い込んでいました。あの頃の自分に言いたいのは、「それはあなたのせいじゃない。逃げていい」ということです。
もう少し様子を見てもいいケース
- 仕事内容がまだよくわかっていない(1週間では判断が難しいことも)
- 人間関係は悪くないが、仕事が合わない気がする
- 体調は問題ないが漠然とした不安がある
この場合は、3ヶ月を目安にもう少し続けてみるのも一つの手です。ただし「3年我慢しろ」ではありません。3ヶ月続けても改善しないなら、それは「合わない」という明確な答えです。
辞めると決めたら:3つの選択肢
辞めると決めた場合、方法は3つあります。
選択肢1: 自分で退職を伝える
最もシンプルな方法です。上司に直接「退職したい」と伝えます。
向いているケース:
- 職場環境がまともで、話を聞いてくれる上司がいる
- パワハラ・ハラスメントがない
- 引き止められても断れる自信がある
だっとは10年以上いた会社を辞めるとき、上司にメールで退職を伝えました。自分で言えるなら、それが一番シンプルです。退職を切り出すコツは会社辞めたいのに言えない5つの理由と対処法でまとめています。
選択肢2: 退職代行を使う
自分で言い出せない状況にいるなら、退職代行に頼るのは正しい判断です。
向いているケース:
- パワハラがあり、上司と話したくない
- 引き止めが強すぎて自力では辞められない
- 入社間もなくて、言い出す関係性ができていない
新卒で退職代行を使う人は年々増えています。詳しくは新卒でも退職代行は使える?判断基準とおすすめサービスを解説をどうぞ。
選択肢3: 転職の準備をしてから辞める
すぐに辞める緊急性がない場合は、次の仕事を決めてから辞めるのが最もリスクが低い方法です。
ただし、入社直後に転職活動をするのは精神的にもハードです。一人で抱え込まず、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
「次」を決めてから辞めたいなら
転職エージェントナビは、約300人のアドバイザーから自分に合った担当者をマッチングしてくれるサービスです。「何がしたいかわからない」状態でも相談できます。
辞めた後はどうなるのか?
短期離職の転職活動は厳しい?
正直に言うと、短期離職は転職市場で不利に働くことがあります。
実際に、入社2ヶ月で退職した方がその後約70社に応募して、面談まで進んだのは5〜6社だけだったという事例も報じられています。
ただし、新卒1〜3年目は「第二新卒」として採用してくれる企業も多く、辞めたこと自体が致命傷になるわけではありません。大事なのは「なぜ辞めたのか」「次にどうしたいのか」を自分の言葉で語れること。
転職活動の進め方については退職代行を使った後の転職はどうする?で詳しく解説しています。
失業保険はもらえる?
入社して12ヶ月以上雇用保険に加入していないと、自己都合退職では失業保険の受給資格がありません。入社直後の退職では失業保険はもらえない可能性が高いです。
この点も踏まえて、退職のタイミングや次の仕事の準備は慎重に考えてください。失業保険の仕組みは失業保険シミュレーターで確認できます。
「辞めたい」は甘えじゃない
最後に、だっとの経験から伝えたいことがあります。
だっとは学生時代のバイトで「辞めたいのに辞められない」を経験しました。「お前には向いてない」「使えない」と毎日言われて、自分が悪いんだと思い込んでいました。結局フェードアウトで辞めましたが、もっと早く動けばよかったと今でも思います。
そして10年以上いた会社を辞めるときも、「辞めていいのか」と悩みました。居心地はよかった。でも、成長していない自分に気づいてしまったんです。
「辞めたい」と感じること自体は、甘えでも逃げでもありません。それは自分の直感が「ここじゃない」と教えてくれているサインです。
大切なのは、その気持ちに蓋をしないこと。そして、一人で抱え込まないこと。
退職代行の「甘え」論争については退職代行は甘え?使うべき判断基準を元社畜が解説でだっとの本音を書いています。
入社してすぐ辞めるのは法律的に問題ない?
問題ありません。民法では、雇用期間の定めがない場合、退職の意思を伝えてから2週間で退職できます。入社1日目でも法律上の権利は同じです。
試用期間中でも退職代行は使える?
使えます。試用期間中であっても退職の権利はあります。退職代行の利用に制限もありません。
親に相談すべき?
相談できるなら、した方がいいです。ただし、親に相談できない事情がある場合は、退職代行や転職エージェントなど第三者に頼るのも一つの方法です。
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だっと
Web業界10年以上→退職→キャリアチェンジ。退職・転職をデータと体験で語ります。
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